魔女と傭兵

ハイファンタジー
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魔女と傭兵

作品傾向

主人公最強度:★★★★☆
テンポの良さ:★★★★☆
 内容の濃さ:★★★★☆
  恋愛要素:★★★★☆
 キャラ立ち:★★★☆☆

あらすじ

「魔女」―――魔獣や魔術が失われた大陸で唯一残った未知の存在。古より恐れられし存在を討伐に向かった傭兵のジグ。彼は激闘の末、辛くも勝利したが同時に魔女を殺す目的を失ってしまった。とどめを刺さずに去ろうとする彼の背に魔女が依頼を申し込む。誰にも追われずに生きたいという願い。傭兵は葛藤の後その依頼を受けることにした。魔女に対する忌避の強いこの大陸では難しいと感じた彼は以前から存在は知られていたが近年ようやく渡航の目途が立った異大陸に渡ることを決意する。

https://ncode.syosetu.com/n2819ha/より引用

感想

【ストーリー】
主人公二人の関係性の進展に焦点が当てられたヒューマンドラマと正統派ファンタジーを掛け合わせたような作品。

確かな経験を元に培った高い実力を持つ歴戦の傭兵、異端であり協力過ぎるがゆえに人々から恐れられる魔女が、新天地で新しい生活を始める。
必要に迫られて強さを得た男と、生まれながらに強さを強制された少女。
二人が新天地に降り立った時、その影響は波紋のように静かに広がり始める。

【文章力】
ここ二三年に発表された中でトップクラスに高い文章力。
癖も殆どなく、これから正統派ファンタジーを描きたいという人は、まずこの人をお手本にしてもいいのでは?と思うほど

【世界観・キャラクター】
スキル、レベル等々の要素は無し。
冒険者ギルドや魔物、冒険者クランは存在するものの、あくまでそれは主人公二人の関係を描くための舞台装置の一つであり、ぶっちゃけ、魔物より人と戦っていることの方が多い。
登場キャラクターには派閥があり、立場があり、それらが複雑に絡み合う中に主人公たちが投げ込まれた形。
ただ基本的には主人公二人の視点で話が進むので、その複雑さは裏側に内包された形になる。そのため情報過多になることもなく、非常に読み進めやすい。

小説家になろう作品ページより引用

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