宮廷魔導師、追放される ~無能だと追い出された最巧の魔導師は、部下を引き連れて冒険者クランを始めるようです~
作品傾向
主人公最強度:★★★★☆
テンポの良さ:★★★☆☆
内容の濃さ:★★☆☆☆
恋愛要素:★★☆☆☆
キャラ立ち:★★☆☆☆
あらすじ
東部天領であるバルクスで魔物の討伐に明け暮れ、防衛任務を粛々とこなしていた宮廷魔導師アルノード。
彼の地味な功績はデザント王国では認められず、最強の魔導師である『七師』としての責務を果たしていないと、国外追放を言い渡されてしまう。
アルノードは同じく不遇を強いられてきた部下を引き連れ、冒険者でも始めようかと隣国リンブルへ向かうことにした。
だがどうやらリンブルでは、アルノードは超がつくほどの有名人だったらしく……?
そしてアルノードが抜けた穴は大きく、デザント王国はその空いた穴を埋めるために徐々に疲弊していく……。
感想
【ストーリー】
主人公をさせる無双ためだけに作られたかのようなストーリー。
1話で追放。1~2話で実は主人公最強なんですよ描写。3話で追放側が没落。
という風に「タイトルとあらすじは釣り針です」と言わんばかりに速攻でタイトル回収される。この割り切りの良さは、ある意味気持ち良い。
【文章力】
書籍化経験済み作家だけあって文章力は、なろうトップレベル。
情報量と読みやすさのバランスが素晴らしい。
【世界観・キャラクター】
なろうで「常識的に考えて」という言葉は禁句なれど、流石に違和感が拭いきれない描写が多いので、その点、割り切れないと厳しいかもしれない。
加えて、序盤はひたすらに主人公が如何に凄いかという描写が続くので、読む際は胃もたれしないように気をつけよう。