アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜
ジャンル&タグ タグの説明(タグを付ける基準など)
2017年 完結済み 書籍化 ハイファンタジー コミカル シュール ラブコメ 転移 俺tueee ゲーム 読了時間1000分以上
ストーリー概要
気がつくと僕は、ランダムで召喚される『眷族』を使って冒険するソーシャル・ゲーム『アビス・コーリング』に酷似した世界にいた。
まことしやかにささやかれる運営によるガチャ確率操作、搭載された類稀な物欲センサーに課金必須のゲームバランス! 開き直って自ら奈落(アビス)を名乗る豪胆さに、主人公を含めた一部の訓練されしプレイヤーたちは辟易しながらも課金という名のお布施を続けていた。
しかし、そんな最強の集金システムを持つゲームは昨日、幾度と繰り返されるアップデートにより数百万のユーザー達を何度もどん底に叩き落とした末、法整備によりサービスを終了。人生を掛けている、といっても過言ではない程のヘビーユーザーであった主人公を軽く絶望させる。
そんな最低最悪のゲームに似た世界で、主人公はかつてプレイヤーだった頃にやり残した事を成し遂げるため、再び召喚士(コーラー)として立ち上がる。
これは――闇に挑む勇敢なる召喚士達の物語。
この作品の特徴
本作のジャンルはハイファンタジーだが、作風はかなりコメディ寄りで、ラブコメ要素もあり。といっても中身が薄い訳ではなく、異世界転移ファンタジーとしての読み応えもしっかりある。
主人公は異世界の住人の事を全員NPCと呼び、何か騒動が起これば、それはクエストとして扱う。という様に物語の序盤から終盤まで一貫して、転移した世界の事をあくまでゲームとして扱っており、主人公はゲームプレイヤーとして唯我独尊に振る舞っている。と、それだけ聞けば嫌な奴の様に思えるが、コメディ風味の作品ゆえに、それらが全てシュールなギャグという面白要素に変換されている。
また、ラブコメ要素についても、無駄に女性キャラを増やしてハーレムになったりせず、ほどよい感じで、ちゃんとラブコメディしており、物語の完結の仕方も、あとを濁さずハッピーエンドで締められているので安心して読める。万人にお勧めしたい良作。