ムラージュ~ソーセージの中身は、肉屋と神様しか知らない。~

文芸(推理)
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ムラージュ~ソーセージの中身は、肉屋と神様しか知らない。~

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2018年 完結済み 隠れた良作 文芸(推理) ミステリー シュール グロ表現 読了時間200分以上

ストーリー概要

月の輝く夜、解剖台が並ぶ霊安室のような部屋で、記憶喪失の赤毛の少女は、金髪の美少女(但し内臓がお腹から覗いている)に目覚めさせられる。

金髪美少女によると、彼女たちは人工的に造られた研究用の生物的な「ムラージュ」と呼ばれる存在らしい。二人は友達となってそれぞれケイとディーと名乗り、解剖され続けながらも、施設からの脱出を図っていた。

 

話は変わって、日本海側のX県で「楓荘」という名のグループホームが無許可で運営されており、そこでは無免許医かつ所長の楓、17歳の介護士兼看護師の少女・根津美子、そして長さ1メートル、周囲80センチもある知性あるソーセージが暮らしていた。

ソーセージは以前、海に打ち上げられていた所を楓に拾われ、その後は「楓荘」で入居者の老人たちの話し相手をしながら暮らしていた。

それと同時に、「楓荘」に来る前の記憶を失っていたソーセージは、何故か豊富な医学知識を持っており、様々な医療場面で役立っていた。


全く別のものに思える二つのストーリー。それらが交差する果てに待つものとは……。

「小説を読もう」作品ページより引用

この作品の特徴

  • WEBアマチュア小説大賞特別賞受賞作品。
  • あらすじを見ればわかる通り、中々にイカレた設定(誉め言葉)。だけど、中身は本格的なサイコミステリー作品。
  • グロテスクで怖気が走るのに何故か美しさも感じる一つめのストーリー。ソーセージと「楓荘」の面々が織り成す、ちょっとコミカルな二つめのストーリー。それらが交互に描かれる中で、時折浮かび上がる違和感は最終話で解き明かされる。
  • 上述の通りミステリー要素が強いので、いっき読み推奨
  • 初っ端から、かなり直接的なグロ描写があるので苦手な人は注意。

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