当ブログの管理人『読み歩く人』が、今まで読んで面白かった小説の中でも特にコメディチックな作品をいくつか紹介。
※ 完結済みの長編作品にはタイトルの右側に【完結済み】と書いてあります。連載中の場合は何もなし。
転生した事で心まで幼児退行したかの様な主人公が、無自覚に異世界で暴れまわる爽快ファンタジー。
あらすじ
主人公は不幸な事故に巻き込まれ、突然、自分の状態もわからず、動くこともできない状態に陥った。
ただ思考することはできる。主人公がひたすら瞑想を続ける中で、突然頭に声が響いてきた。驚きつつも、それは悟りを開いたことを告げていた。
ついに動き出した主人公はメタルゴーレムとなって世界中を駆け巡る!
そのガーゴイルは地上でも危険です ~翼を失くした最強ガーゴイルの放浪記~
【完結済み】不死の勇者は理不尽を謳歌する ~攻撃受けても悦んでたら最強じゃね?~
利他慈善の勇者エリク。彼は自身よりも他人を優先してその身を犠牲にしてでも助け出す心優しい勇者……と思われているドMである。
その性癖を鉄壁の演技で決して表に出さないため、被虐性癖を満たしたいがために身代わりになっているのを、優しいから苦しみながらも助けているという風に盛大に勘違いされていた。それは、常に一緒に行動しているパートナーの回復魔法使いにもばれていないという徹底ぶりである。
使い勝手のいい手駒として国王にこき使われ、いつもの様にビクンビクンと快楽を貪っていたエリクは、ある日王城に呼び出される。そこで待ち受けていたのは、『癇癪姫』と恐れられている王女であった。誰もが忌避して恐れる存在に、やはりドM野郎エリクは嬉々として接近。
それを契機に、エリクは美しいながらも色々と問題のある女性たちを、被虐性癖を満たしつつ助けていく。
今日も不死という変わったスキルを持つ外面の良いただのドMは、苦痛と快楽を求めつつ勘違いされる。
魔王ゼリリン、異世界を生きる
『魔王ゼリリン』という珍妙な種族でありながら、人間の子供として生まれた主人公が、カジノを作ったり、ダンジョンという名のキノコ養殖場を作ったり、チートドラゴンを育てたり、魔王をぶん殴ったり、兎に角いろいろとやらかす物語。
気がついたら音もなく匂いも感じない、不自然な草原にいた。
俺がなぜここに居るのか、自分でもわからない。
覚えているのは、徹夜で中古のゲームを何本もやっていたことだけ。
種族は【魔王ゼリリン】(人間/スライム/ダンジョンマスター)
名は【セシル】
異世界に転生した彼は、取りあえずビッグ(笑)になる事にしたようだ。
西暦201X年。突然世界は怪人の炎に包まれた!
各地に現れる怪人たちが猛威を振るう中、主人公は生粋の引き篭もりとしてニート生活を満喫していた。
だがしかし、何故か主人公は神的な存在から、怪人と戦うヒーローに選ばれてしまい、半ば強制的に怪人と戦うヒーローにさせられてしまう。
そうして全身銀タイツの西洋風ムキムキマッチョなヒーロー”マスカレイド”となった主人公は、世間の冷たい風に晒されながらも日夜戦い続けていくのだった。
アランは先祖代々鉱夫の家系に生まれたの鉱夫である。
鉱夫生活1年目。初めは1m掘るのに10分も?、かかっていた。
鉱夫生活10年目。10分かかっていたものが3分で掘れるようになる。
鉱夫生活100年目。この頃には1m1分に。そして遂にスコップからビームが出始める。
そして鉱夫生活1000年目。アレンは掘る埋めるは勿論の事、建築、近接戦闘、遠距離狙撃、索敵、回復、従僕創造、波動砲。その全てをスコップ一本でこなす最強の超人鉱夫になっていた!?
これはそんなアレンが数百年ぶりに地上に出てきた際、国王暗殺の濡れ衣を着せられた王女と偶然にも出会い、その前に立ちはだかる全て敵をスコップ一本で薙ぎ払っていく【超王道】痛快ギャグファンタジー。
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
俺は今日、二十三歳の誕生日を迎え、今まで社畜として頑張ってきた自分へのご褒美にとキングサイズのベッドを買い。その大きさを存分に堪能した後に眠りについたんだが……起きたら森にいた。
な…何を言っているのか分からねーと思うが、俺も何が起きたのか分からなかった…。
夢…そう、これは夢に違いない。一緒に転移してきた空飛ぶベッドも、火を吐く馬鹿でかいドラゴンも、尊敬の表情で俺を見上げるめっちゃ可愛い女の子も、全部夢…………だと思ったけどやっぱり現実かもしれないな。うん。
実は彼は最強の異能使いであり、裏社会で知らぬ者は居ないと言われる程の存在だった。
これは、そんな彼がある日、青春というものの尊さに気付き、最強異能パワーを駆使して学園カーストを駆け上ろうと試みるも、一向に登ることができそうにない現代ファンタジー。なお、ヒロインはヤンデレ。
※ この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
修学旅行中の高校生、『高遠夜霧』が目覚めると、乗っているバスがドラゴンに襲われていた。
バスに残っていたのは夜霧と、パニックになっている美少女、壇ノ浦知千佳の二人だけ。どうやら異世界に飛ばされていた様で、訳の分からないまま危機的状況に陥ってしまっていた夜霧と知千佳。
だが夜霧は、この世界の基準では計れないほどの力、《即死能力》を持っていた!
成長チート? 無限の魔力? 全属性使用可能? そんなもの即死能力で一撃ですが?
本当に最強なら、戦いにすらならない! 全ての敵が即死する、超お気楽異世界召喚コメディ。ここに開幕!
女子生徒間の競争を推奨している学園を舞台にして描かれたドタバタラブコメディー。
主人公は高校一年生の少女・天辺美園。
彼女の通う学校では、全女性の地位向上と生活安定のため、日夜「肉食系女子」を育成するための教育が行われていた。
そんな学校「慈円多学園」には、あるモットーが存在する、それは
女子たるもの、野獣であれ!
この学園では「イケメン、金持ち、スポーツ万能、天才、由緒ある家柄」の内の最低2つをクリアしている男子でなければ入学出来ず。
更に「男子生徒は女生徒の手作り弁当を10日間連続で食べた場合、その女生徒と結婚を前提に付き合わねばならない」というトンデモな校則が存在していた。
そんな中、主人公の美園は、全校女生徒の憧れの的である「ファイブ・プリンス」の一人・赤御門凛音に弁当を食べてもらう為に、毎日知恵を絞り、奔走する。
そうして今日も今日とて「イケメンで大金持ちの御曹司の婚約者」という地位をかけて、乙女達の「弁当お届けレース」が繰り広げられるのであった。
あらすじ
生まれ変わるなら、金持ちの家の犬だ。働きもせず寝てるだけで飯が出てくるとか最高じゃないか」
そんなことを考えながら過労死した社畜、『大神ロウタ』。
「その願いかなえましょう!(サービスで特典も付けちゃいますね!)」
張り切りすぎる新人女神によって、ロウタは確かに金持ちの犬となった。
飼い主の優しいお嬢様に可愛がられながら、食っちゃ寝のペットライフを送る毎日。
が、しかし。
「なんか俺、犬にしては妙にデカくね? 牙すごくね? 顔も怖くね? つーか、これ狼じゃね?!」
害獣駆除されることを恐れたロウタは、全力で可愛い犬として振る舞う。
ところがロウタは狼ですらなく、伝説の魔狼王フェンリルだったのだ!
純粋なコメディではなく、ギャグでもなく、シュール系でもない。だけど面白い。作者の個性が前面に押し出された作品。
不良品が半分出るなら、それを減らす努力をするよりも、初めから倍の量を作ってしまえば良い、と言わんばかりの文量&情報量で読者を圧倒してくる。